妻と子供との間で、夫が残した財産について遺産分割協議をすることになります。ただし、未成年者は遺産分割協議を行うことができませんから、家庭裁判所に申し立てて特別代理人を選んでもらいます。特別代理人と妻との間で、遺産分割協議を行うことになります。

未成年者と遺産分割協議について

法律上、未成年者(満19歳以下)は契約を結んだり、遺産分割の協議をすることはできません。そのかわり、通常は親権者である父母が子を法定代理人(親権者あるいは未成年後見人)として契約などの法律行為を行います。

しかし、夫の財産分割協議の場合を考えると妻の取り分が増えれば、子供の取り分が減ることとなり、妻と子供の利害が衝突する関係となります。このような親権者と未成年者の利害が相反するときは、子供の利益保護を図るために、親権者は子供の代理をして遺産分割を行うことはできません。

利益が相反するかどうかは形式的に判断しますので、親が財産を取得せず、全てを子供が相続するような分割協議をする場合でも同じです。

民法 第5条(未成年者の法律行為)

  1. 未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。
  2. 前項の規定に反する法律行為は、取り消すことができる。
  3. 第1項の規定にかかわらず、法定代理人が目的を定めて処分を許した財産は、その目的の範囲内において、未成年者が自由に処分することができる。目的を定めないで処分を許した財産を処分するときも、同様とする。

特別代理人の選任について

親権者と子供の間で利益が相反するときは、家庭裁判所に申し立てて、特別代理人を選んでもらわなければなりません。子供が2人以上いるときは、それぞれの子供の為に、特別代理人は子供ごとに別々の人を選ぶ必要があります。

特別代理人の手続きには数週間かかりますので、遺産分割協議に期限があるときは、早め早めに手続きを済ませておく必要があります。

おすすめの記事