
高野山金剛流の御詠歌集です。
- 迷いに深き人の世は
四苦をさだめと思えども
悟れば真如の相(すがた)にて
水の流るる風情あり
- 自在菩薩(じざいぼさつ)は理(ことわり)を
苦行の跡に示しつつ
色(しき)は即ち空(くう)なりと
天地(このよ)の道を延べ給う
- あな尊しやみ光を
真理(まこと)を綴るみずぐきの
二百六十二文字を
生かせ命(いのち)と仰ぐべし
観自在菩薩(かんじざいぼさつ)の行に開かれし
永久(とわ)の光を心にぞ見る
南無観世音(なもかんぜおんぼさつ) 南無観世音(なもかんぜおんぼさつ)