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湯灌はした方がいいのか?

湯灌(ゆかん)とは、故人様の身体をお湯で洗い清める儀式のことです。

長崎歴史文化博物館に展示されている江戸時代後期の長崎の画家であった川原慶賀(かわはら けいが)の作品で湯灌の風俗画のなかで、湯の張られたタライの中に故人を腰掛けさせ3人の男性が身体を洗う場面が描かれていることから古くは、日本には江戸時代に伝わったてといわれています。故人様のご逝去の際に僧侶や遺族が集い、遺族たちの手で身体や髪を洗い清め、化粧を施し綺麗に身支度を整えて清らかにおくりだしていたそうです。

現代ではその内容は地域や葬儀社によって異なりますが、現世での思い煩いをお湯とともに洗い流し、故人様の安らかなる旅立ちをお手伝いする儀式として、今もなお受け継がれています。また湯灌には産湯(うぶゆ)の意味があるといわれ、来世でまた新たに生まれ変わってほしいという願いも込められています。

湯灌の持つ意味と行う理由

冒頭でも触れたように、湯灌は故人様の身体をお湯で洗い清める儀式のことを指します。

湯灌の儀式は納棺前に行うもので、通常は故人様を簡易浴槽に仰向けに寝かせさせた状態にして肌が見えないようにバスタルで肌を隠してお湯を少しずつ少しずつ体にかけて洗浄しますが、近年ではタオルなどでお体を拭くだけの清拭(せいしき)を行う場合が多くなっているようです。

儀式で行う内容は、身体や髪を綺麗に拭いて清めたり、死化粧をほどこす、髭をそる、死装束に着替えさせるなどの身支度を行います。ご遺体の洗浄・清拭は、一般的に湯灌専門の方が行いますが、地域によっては遺族や親族が一緒になって行う事もあるようです。

なぜ湯灌を行うのかについては、衛生上・宗教上の2つの理由があります。

衛生上の理由

故人の身体は、亡くなったときから徐々に腐敗が進み、体液漏れや出血、皮膚の変色なども起こります。処置は病院で行われることがほとんどですが、病院からご自宅などへ故人様の搬送・ご安置・納棺までに移動などや一定の日数を費やすことで体液漏れや出血、腐敗が進行してしまうこともあります。

最後に湯灌をもって身体を綺麗にするのには、そういった身体の変化に対する保護手段のひとつでもあります。

宗教上の理由

宗教的な観点では、湯灌は来世(らいせ)への旅装束(たびしょうぞく)を整えるための一環として行われます。ただ身体を洗い清めるだけでなく、現世での悩みや煩悩なども綺麗に洗い流し、無事に成仏できるようにとの願いが込められています。

湯灌は儀式は必ず行うべきなのか

湯灌は儀式は必ず行うべきなのか
湯灌は絶対に必要な儀式というわけではありません。病院で亡くなると、病院側でエンゼルケア(死後処置)と呼ばれる、身体の洗浄や容姿を整える処置をしてもらえるため、湯灌をしなくても十分に綺麗な状態を保つことができます。また、湯灌を不要とする方の意見として、ご遺体をぬるま湯に入れると腐敗しやすくなることや親戚が集まる中で裸の姿を晒したくないという理由が挙げられます。

近年、湯灌を実施されるケースとしては、長期間の入院生活でお風呂好きな故人様が生前中にお風呂に入ることができなかった場合。また、宗教的儀式を重要視される場合に選ばれることが多いようです。先ほどご紹介したように、故人の現世での苦しみを洗い流してあげるとともに、遺族が故人の死を受け入れるための儀式としても有用なものといえるでしょう。

ただし、湯灌の費用はプラン部分の費用とは別に必要となることがほとんどですので、費用や手順などを把握のうえ、実施するかどうかを検討しましょう。

湯灌をお願いした時の費用相場とは

湯灌をお願いした時の費用相場とは
湯灌は、葬儀プランに最初から含まれておらず、必ずといってオプションとして追加されます。

湯灌をオプションとして追加する場合、その費用相場は湯灌の種類(入浴、清拭など)によっても異なりますが、清拭と身支度だけを行う湯灌の場合、3万円6万円前後が相場です。自宅に簡易浴槽を持ち込んでの湯灌の場合だと、6万円20万円前後となります。

葬儀業者によってマチマチな金額になっています。湯灌を検討している場合は、湯灌料金がどのくらい必要なのか確認しておきましょう。

高額となる葬儀オプション費用のトラブルについて

湯灌は6万円~20万円と決して安くない費用がかかってきます。

故人様の体を綺麗にするといった意味では、病院で行ってもらえるエンゼルケアの処置で十分と言えます。この湯灌のように、葬儀には様々なオプションとなるものがあり、一部の葬儀社の中には、葬儀費用を高額にしようと必要のないオプションをたくさん押し付けてくることがあるようです。

トラブルに巻き込まれないためには

  • 見積金額から増額がないように「総額」の金額を提示してもらう
  • 葬儀に最低限必要な物品やサービスは何かを把握しておく

この2点だけ確認しておけば、トラブルとなる可能性は大きく下がります。

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