
近年、テレビ・新聞・雑誌・インターネットなどのマスメディアで、直葬(ちょくそう・じそう)という言葉を耳にされる方も多いのではないでしょうか?
この記事の目次
直葬(ちょくそう・じそう)とは?
直葬(ちょくそう・じそう)とは、通夜式と告別式がないシンプルな葬儀形式を指します。
直葬を選択される方の理由
- 葬儀を行うことへの疑問
- 親族がほとんどいない
- お葬式に費用をかけたくない
- 故人やご家族の信念
- 家庭の経済的な理由
などの様々な理由から直葬を選ばれる方が増えてきています。直葬は費用を抑えられる一方、一般的な葬儀と執り行われる儀式が大きく異なっています。
費用面だけでなく、本当に自身や家族の希望に合った内容であるのか必ず最初に把握しておくことがとても大切です。
直葬(火葬のみ)のメリット・デメリット
直葬(火葬のみ)のメリット
火葬式・直葬(火葬のみ)のメリットについて考えてみる
一般的な葬儀に比べて費用が安い
一般的な葬儀で行われる通夜や告別式、読経などの宗教的儀式を行わないため、大幅に費用を抑えることができます。これがもっとも大きなメリットだと言えるでしょう。
参列者の対応に追われることがない
直葬(火葬のみ)では通夜や葬儀式(告別式)などを行わないことで、参列者への挨拶や受付係の手配などの様々な対応に追われることはありません。親しい方だけで故人との最期の時間をゆっくりと過ごせることは、大きな意味を持つでしょう。
香典返しをする必要がない
葬儀が終了した後も様々な対応が必要となります。一般の方から香典を頂いた場合では香典返しをおこなったり、お手伝いいただいたご近所の方への挨拶回りなどの負担を減らすことができます。
直葬(火葬のみ)のデメリット
直葬(デメリット)のメリットのメリットについて考えてみる
親族や関係各位に対してきちんと説明する必要がある
一般的な葬儀とは大きく異なります。そのため、直葬を依頼する前には、親族や関係各位に対して直葬をおこなう理由をしっかりと伝えたうえで了承を得ておく必要があります。
参列を希望される方から不満が出ることもある
基本的に身内の方のみで行うため、故人と親しかったが参列できない方から不満や苦情が出ることもあります。そのため、直葬を行う場合は事前にその旨を伝え、後に弔問の機会を設けるなどの対応が必要となる場合もあるでしょう。
菩提寺へ納骨できない可能性がある
お付き合いのある菩提寺がある人は、その寺の考えのもとに葬儀を行い、火葬後は菩提寺へ納骨することになります。菩提寺に対して、直葬を行うことを事前に相談しておかないと、宗教的儀式を省いた直葬をおこなったことで関係を損なう可能性があります。もしトラブルとなれば、菩提寺への納骨を断られることも考えられるので、必ず事前相談を行うようにしましょう。
直葬の詳しい流れ
直葬を具体的に検討されている方のために、「贈る葬儀こころ」の火葬式プランを参考に直葬での葬儀の流れをご紹介します。
①臨終
臨終されると、まず葬儀社へ連絡して、亡くなられた場所を伝えて迎えにきてもらいます。
病院で臨終の際、その場で「死亡診断書」を発行してもらいます。その際、病院より葬儀社を紹介されることがありますが、事前に検討している葬儀社があれば断るようにしましょう。
自宅で亡くなられた場合には、警察により事件性がないか検視が行われることがありますので、故人の身体を移動させたりしないようにしましょう。
②お迎え・安置
法律により逝去後24時間は火葬することができないため、葬儀社の車で安置できる場所まで搬送します。
ご自宅で安置が可能であれば、ご自宅へ搬送します。ご自宅に安置スペースを確保できない場合や、マンションのエレベーターに棺が乗らない場合などには、葬儀社もしくは寝台業社の安置施設へ搬送します。
搬送後、葬儀の担当者と火葬場や僧侶の手配などの打ち合わせを行います。
③納棺・出棺
故人様を棺へ納めます。出棺の際にはお花などを納め、お別れの時間となります。故人が好きだったものを棺に入れることもできるので準備しておきます。ただし、火葬場によっては柩の中に入れてはいけないものもあるので葬儀の担当者へ確認したうえで入れましょう。
④火葬
僧侶様を呼ばれる場合、火葬を行う前の炉前にて読経をしていただきます。火葬が終了するまでの時間は火葬場によって異なりますが、約1時間~3時間程度、火葬場に設けられている控室で待機します。
⑤骨上げを行う
火葬後に、遺骨を骨壷に納めることを「骨上げ」と言います。喪主から順番に血縁の濃い順に行います。骨は足元のお骨から拾い、最後に喉仏を納めるのが一般的です。
まとめ
直葬は、遺族の心身の負担や費用面を大きく抑えることができる選択肢のひとつではあります。ただし、一般的な葬儀で行われる、通夜式や告別式が本当に必要ないか、しっかりと検討する必要があるでしょう。
また、直葬(火葬のみ)の仕事を引き受けない葬儀社も多いです。お葬式一式〇〇〇万円と直葬20~30万円の利益では、利益幅を望めないため、少しの利益しか見込めない直葬(火葬のみ)をあえて受け入れない葬儀社も存在します。
直葬(火葬のみ)をお探しなら、タウンページを使うより、ネット検索でお葬式を行う地域名を入れ
例 ”〇〇市 直葬 火葬のみ”
で検索されることをお勧めいたします。お調べになられた後は、ネット上の金額を鵜呑みにするだけでなく必ず各葬儀社にお電話で確認してください。
検索エンジン”直葬”のヒット数(2009.08.05 現)
・Google → 約 427,000 件
・yahoo → 約 298,000 件
今後、検索エンジンでの件数は確実に多くなると思います。
検索エンジン”直葬”のヒット数(2017.01.03 現)
・Google → 約 2,420,000 件(5.7倍)
・yahoo → 約 2,390,000 件(8.0倍)
2017年01月03日現在と8年前の2009年08月05日では、直葬というキーワード件数はGoogleで約5.7倍・yahooにおいてはなんと8倍の検索結果が現れています。
検索エンジン”直葬”のヒット数(2017.07.06 現)
・Google → 約 2,630,000 件
・yahoo → 約 2,630,000 件
検索エンジン”直葬”のヒット数(2018.12.06 現)
・Google → 約 14,400,000 件
・yahoo → 約 16,300,000 件