葬儀には「お通夜」と「告別式」がありますが、違いはあるのでしょうか?今回はお通夜のマナーについてお話しします。

お通夜とは?

「お通夜」の由来は、亡くなったお釈迦さまを囲って、弟子たちが一晩中語り合ったことと言われています。また、昔は遺体の保存方法も無かったため、遺体の腐敗・臭い消しの為に、夜通しでお香を焚き続ける必要性もありました。昔は、死の確認が難しかったため、一晩かけて死の確認をしていたとも言われています。
現代では、遺体の保存技術、医療も発展したため、形式化しております。
また、最近では夜6時頃~22時頃まで行う「半通夜」が主流となってきました。

お通夜への参列

近年では、お通夜のみに参列する方が増加しています。「告別式」は日中執り行われ、参加が難しいことも多くありません。その為、告別式が本来持っていた追悼の役割を担うようになってきました。葬儀に出席すべき親族や、告別式に参加したい近しい友人・知人など以外は、お通夜にのみ参列するというのが一般的です。
お通夜のみ、告別式のみ、両方参加しても構いません。

お通夜への持ち物

1香典

個人の霊前に供えるもので、線香やお花の代わりになります。宗派によって「御霊前」「御仏前」と表書きが変わってきますので注意しましょう。仏教では、亡くなった後49日間は「霊」として存在し、49日目に成仏し、つまり「仏」になると考えられています。そのため、通夜・告別式の際は「御霊前」が正しい表書きになります。なお、お通夜・告別式両方に参加する場合には、香典をどちらで渡しても構いません。

数珠

数珠は仏式のお通夜に参加する際には必要な物であり、最も身近な仏具です。数珠の珠の数=人間の煩悩の数108個とされ、これを手に仏さまに手を合わせることで煩悩が消滅し、功徳を得られると言われています。

お通夜の服装

基本のルール

①殺生をイメージさせる毛皮は禁止
②光沢のある材質は禁止
③2連ネックレス等 「重なる・連なる」ものは「不幸が重なる」とされているため、禁止
④肌の露出が多いものは禁止

男性の喪服

黒で、光沢素材ではないスーツの着用。パンツは裾がシングルの物を着用しましょう。ジャケットはシングル・ダブルどちらでも構いません。ワイシャツは白無地、ネクタイ・靴下は黒無地、ベルトは目立つデザインのバックル・蛇柄などは避け、黒無地でシンプルなものを選びましょう。靴は、革靴の金具飾りなどが無いもので、紐結びタイプのものが良いです。

女性の喪服

黒で、光沢素材ではないアンサンブルやワンピース、パンツスーツの着用。スカートの丈は、ひざ下が一般的です。夏場にお通夜に参加する場合は、肌の露出を避けるという点からもトップスの袖丈は肘が隠れる七分丈にしましょう。

ストッキングは30デニール以下の肌が透ける薄手の黒のストッキングがマナーです。寒さ対策をしたい場合は、厚手のタイツはお通夜では不適切なためベージュのストッキングの上から黒のストッキングの重ね履きがオススメです。パンプスの素材は布または革のもので黒く、エナメル素材は避けてください。高いヒールのパンプス・ミュール・サンダルはマナー違反です。

子どもの喪服

子供の場合は特に正喪服、準喪服といった格式の定めはありません。光沢のない、黒やダークグレーなどの地味な色を使ったフォーマルな格好であればOKです。

コート

黒やグレーの控えめなものがあれば。光沢のあるボタンがついてないものがあればベストです。殺生をイメージする、ファーがついているものは厳禁です。

化粧

ナチュラルメイクでまとめましょう。アイメイク・チークも派手な色は使わず、ベージュ系でシンプルにまとめるのがベストです。「ナチュラルメイク≠ノーメイク」です。ノーメイクは失礼に当たりますのでご注意ください。

髪型・身だしなみ

男性女性問わず、清潔感のある髪型を。ロングヘアは、耳より下の後頭部に髪を纏めましょう。ヘアゴム・バレッタは黒で統一してください。また、ジェル・ワックスなどでの過度なアレンジは控えましょう。無精ひげはNGです。

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お通夜の流れ

お通夜の開始時間は18~19時、受付開始時間は約1時間前が一般的です。遺族や近親者は受付開始1時間前に控室に集まり、弔問客を迎えられるようにします。弔問客は、お通夜の15分程度前に訪れることが多いので、遺族や親族は15分前に会場に着席し、弔問客を迎えます。お通夜が始まるまでに席に余裕があれば弔問客も着席し、僧侶が入場したらお通夜の始まりです。

10~15分ほど僧侶の読経が行われた後に、お焼香をします。お焼香は、遺族、親族、弔問客の順に行います。お焼香が終わった後、僧侶の法話がある場合は、法話の後に僧侶が退場します。法話がない場合は、読経を終えた後に、僧侶の退場です。これでお通夜は終了となります。

お焼香の後に、弔問客へのおもてなしや故人に対する供養などの意味を込めた「通夜振る舞い」が行われます。所要時間は1~2時間ほどで、弔問客も長居をしないのがマナーとされています。地域の風習や葬儀の規模によっては、通夜振る舞いを行わない場合もあります。

お通夜の儀式自体は、約1時間程です。(弔問客の人数によって多少前後します)親族側は、上記の通夜の流れを目安に全体の時間を考え、通夜振る舞いも含めると5~7時間程かかります。また、弔問客が多い時には、お香典も増えますので会計に時間がかかります。お通夜を18時開始とした場合なら、会計係も受付を開始する17時に集合する必要があります。そこからお通夜開始~通夜振る舞い終了の間に、お香典の会計を終えるようにしましょう。

親族は、朝まで故人と過ごしたい、または帰宅して次の日に備える半通夜にするのかで、時間も変わってきます。葬儀会社としっかり話し合って調整しましょう。

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