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火葬場でのお困りごと

火葬場に行く前の「持って行くもの」チェックリスト

Check リスト 備考
火葬・埋葬許可証 ※忘れると絶対に火葬してもらえない
出棺時の挨拶文メモ
心付け 公営の火葬場では受取禁止
位牌
遺影
数珠
ハンカチ

ピンク=喪主の持ち物
白=参加者の持ち物

火葬・埋葬許可証

火葬・埋葬許可証は、「火葬・埋葬を市町村が許可している書類」です。

この書類がないと火葬を行うことがでず、忘れると火葬炉を予約していても、絶対に火葬をしてもらえません。

通夜・葬儀と忙しい中で、火葬許可証を火葬場へ持っていくことを忘れてしまいそうだと思った場合は、葬儀会社に預けておくことをお勧めします。

火葬・埋葬許可証の発行手順
  1. 死亡診断書(死体検案書)を発行してもう。
    死亡診断書(死体検案書)は臨終を看取った医者が発行。自宅でかかりつけの医者がいない場合には、警察に連絡し警察が呼んだ医者が発行する。
  2. 死亡診断書(死体検案書)を市区町村へ提出する。
    申請者の印鑑を持参するのを忘れずに!
  3. 火葬・埋葬許可証の発行が完了

 

葬儀会社では、市区町村への書類提出代行をしているところも多くあります。「死亡診断書(死体検案書)」は戸籍抹消という個人情報に関することですし、「申請者の印鑑」という大切なものを葬儀会社に預けることになります。問題なければ依頼をしましょう。

 

火葬許可証と埋葬許可証の違い

Check

ずばり「火葬許可証」と「埋葬許可証」は同じ用紙を指しています!

自治体によって、「埋火葬許可証」「火葬許可証」等名前が様々です。火葬前は火葬許可証として交付され、火葬場で火葬された後、火葬場が書類に認印します。認印が押されたものがそのまま埋葬許可証となるのです。

日本の法律では、遺体を火葬し、墓地に埋葬することを「火葬」と表現しています。「埋葬」と表現しているのは土葬のことで、97~98%が火葬される日本では「埋葬」は殆どされないということになります。
そのため、火葬許可証が「埋火葬許可証」とされているのは、土葬が可能な地域がある自治体。火葬しか許可されていない自治体では「火葬許可証」とだけ表記されています。
「火葬許可証」は「埋葬許可証」としても機能しますので、ご安心ください。

出棺時の挨拶文 例文

出棺時の挨拶の例文です。
葬儀・告別式へ足を運んでくださった皆様に、言葉での感謝を最大限に伝えられるよう、以下をご参考下さい。

(自己紹介と会葬の感謝)
私は故人の長男の〇〇でございます。
本日はお忙しいところ、父〇〇の葬儀・告別式にご会葬頂き、誠にありがとうございました。皆様から心のこもったお別れの挨拶を賜り、父もさぞかし喜んでいると存じます。

 

(個人の最期の様子を伝える)
父はここ数年、入退院を繰り返しておりましたが、一昨日、様態が急変いたしまして、家族に見守る中、息を引き取りました。享年○○歳でございました。もう父に会えないかと思うと胸が詰まる思いですが、父にしてみれば、ようやく長く苦しい闘病生活から解放され、ほっとしている事でしょう。

 

(生前からの感謝)
生前はひとかたならぬご厚誼(こうぎ)にあずかり、深く感謝しております。今後とも私共遺族に対しましても変わらぬご支援、ご厚誼(こうぎ)を賜りますようお願い申し上げます。

 

(最後の締め)
本日は最後まで父をお見送り頂きまして、誠に有難うございました。

心付け

火葬や告別式にかかわる人にお礼(お金)を渡すことを「心付け」と言います。

  • 火葬では、火葬場の係員、霊柩車や火葬場への送迎のハイヤー、マイクロバスの運転手などに心付けを渡すことが一般的です。
  • 心付けは半紙で包む、あるいは白封筒不祝義袋に入れて渡します。
  • 心付けを渡すタイミングは、火葬場に出発する前か火葬場から帰ってきたときに渡します。
不祝儀袋
心付けの相場
運転手(ハイヤー・バス・寝台車・霊柩車) 2,000~5,000円
火葬場係員 3,000~5,000円
火葬場 休憩室係員・料理配膳人 2,000~3,000円
世話役代表 10,000~30,000円
世話役 5,000~10,000円
世話役のお手伝い 2,000~3,000円

心付けを渡すタイミングは、渡す相手によって変わります。
心付けを直接渡すのが難しい場合、必ず渡さなければいけない方の分は葬儀社へ、お手伝いの方などは他の遺族や世話役に預けておくと、渡し忘れることがなく安心です。
葬儀社に預けた場合、喪主や遺族の前で心付けを渡すよう配慮してくれるところも多くあります。

心付けが受取禁止されている場合もあります

Check

公営の火葬場では受け取ることが禁止されていますので、渡さないことがルールです。

平成14年~平成22年の計9年間に大阪市立の5か所の斎場で火葬業務に従事していた職員が葬儀業者から「心付け」名目で計約700万円を受領したなどとして平成22年5月に懲戒免職になりました。それを皮切りに、各地で同様の事例が発覚後は、全国の市町村が管理する斎場での「心付け」は一切廃止となっています。

葬儀社などによっては規定で受け取りを禁止したり、解雇や懲罰の対象にしている場合もあります。その反対に、心付けを費用としてあらかじめ見積書に計上している業者もありますので、見積書はしっかり確認しましょう。

心付けは、地域や業者によって対応が違っています。それぞれのルールやマナーに合わせて用意をしましょう。ただし、葬儀を手伝ってくれた友人や親せき、近所の世話役の方に対しては、心付けを用意するようにしましょう。

位牌と遺影

基本的に、位牌は喪主、遺影は遺族が持って移動することになります。喪主が高齢だったり、位牌を持てない場合には、他の近しい人が持ちます。

位牌は故人様の魂が宿るとても大切なものです。高さがあって不安定ですので、下からそっと持ち、やや自分の体の方へと傾けるようにして持ちます。霊柩車の中でも同じおようにして持ちますが、膝の上に位牌を乗せた手を置いても構いません。

誰が何を持つのか、持ち方はこれであっているか?当日不安になってしまった場合には、是非遠慮なく葬儀会社の担当者に聞いてください。

神式の場合には霊璽(れいじ)と呼ばれる位牌に代わるものがありますが、宗教の考え方からこちらは火葬場へと持っていくことはありません。

位牌と遺影

最後に

火葬場へ行く前の不安は解消することが出来ましたでしょうか?
少しでもお役に立ちましたら、幸いです。
また、他にも「こんなことが聞きたい!」など、今回の火葬場に限らず、Twitterお問い合わせフォーム等でお声がけ頂ければ、随時更新していきたいと思います。
お気軽にお声がけください。

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